AED(Automated External Defibrillator:自動体外式除細動器)を車載する際に問題になるのは耐熱性です。主なAEDの耐熱温度は0℃~50℃になっていますが、真夏などの炎天下の車内は容易に耐熱温度を越えてしまいます。
車に乗るたびに積み下ろしすれば良いのですが(現状はそのように推奨されています)、できれば、積み忘れ、積み下ろし忘れのないように常時車載できる環境が確立できれば、車載AEDが普及して救命率の改善に貢献できると思います。
そこで、車内でAEDの耐熱温度内で常時車載できる環境を検証して確立し、将来的に以下のことを目指します。
- AEDメーカー・関連学会から確立した常時車載の方法を普及してもらう
- 保冷ボックスメーカーにAED専用ボックスを作ってもらって(あるいは汎用品で最適の商品を推奨してもらって)AEDのオプションとして販売頂く。(常時車載AEDを示すステッカー付き)
- 自動車メーカーにオプションで耐熱のAED収納スペースのついた車を販売頂く(パトカーや消防車、救急車には標準装備)
- 常時車載AEDの車の表示の標準化(いちいち車全体をみて表示を探さなくても良いように)。
※冷暑対応型(電源レスの場合、外気温-5℃~41℃対応)のAED収納ボックスは飯田電子設計から発売されていますがちと高い(98,500~200,000円) →こちら