温度計管理

使用機材

使用した温度計はInkbird社のBluetooth温湿度計ITH-12S(温度計1:下写真)とIBS-TH2 PLUS(温度プローブ(外部センサ)付き)(温度計2および3:下写真)です。ITH-12SとIBS-TH2 PLUSI(内部センサ)の温度測定範囲は-10℃~60℃(温度精度は最大±0.5℃)、IBS-TH2 PLUS(外部センサ)の温度測定範囲は-40℃~125℃(温度精度は最大±0.5℃)。内部センサより外部センサの方が温度測定範囲が広いです。湿度測定範囲はいずれも0%~99%(湿度精度は最大±7.5%)

技術情報1

湿度は内部センサのみで測定します(この機種の場合、外部センサは温度のみ)。

温度計補正前

もしかすると必要ないかもしれませんが念のため温度計間で差がないか確かめ、差があれば補正します。(測定不良などの故障があれば交換)
室内の同じところに温度計をおいて一日の温度変化をみてみました。

技術情報2

温度変化はいずれも同様で不良品はないようです。また、0.9℃程度の範囲に入っており機器仕様の温度精度±0.5℃の許容範囲ですが、5つのうちほぼ中央にある温度計3外部センサの温度に合わせた補正をすることにして、温度計1 -0.1℃、温度計2内部センサ +0.5℃、温度計2外部センサ -0.4℃、温度計3内部センサ +0.2℃、温度計3外部センサ ±0℃ で補正しました。(補正可能最小単位は0.1℃)
湿度については平均値が温度計1 71.54%、温度計2 70.90%、温度計3 72.02%だったので、中央値の温度計1に合わせて、温度計1 ±0%、温度計2 +0.6%、温度計3 -0.5%で補正しました。(補正可能最小単位は0.1%)

温度計補正1回目

補正の結果、最高と最低で0.49℃と補正前の半分になったが、5つのうちほぼ中央にある温度計3内部センサの温度に合わせて再度補正することにして、(前回の補正と合わせて)温度計1 +0.1℃、温度計2内部センサ +0.2℃、温度計2外部センサ -0.2℃、温度計3内部センサ +0.2℃、温度計3外部センサ +0.1℃で補正しました。(補正は最小0.1℃単位)

湿度については平均が温度計1 68.13%、温度計2 66.61%、温度計3 67.70%だったので、中央の温度計3に合わせて再度補正することにして、(前回補正値を合わせて)温度計1 -0.4%、温度計2 +1.7%、温度計3 -0.5%で補正しました。(補正は最小0.1%単位)

温度計補正2回目

2回目の補正の結果、最高と最低の差は0.47℃でしたが、5つのうちほぼ中央にある温度計1の温度に合わせると、温度計2内部センサ以外は±0.05℃の補正限界以内に収まっているため、温度計2内部センサのみ3回目の補正をすることにして、(前回の補正と合わせて)温度計2内部センサ +0.6℃で補正しました。(補正は最小0.1℃単位)

湿度については平均が温度計1 57.78%、温度計2 59.57%、温度計3 57.87%だったので、中央の温度計3に合わせて3回目の補正をすることにして、(前回補正値を合わせて)温度計1 -0.3%、温度計2 ±0%、温度計3 -0.5%で補正しました。(補正は最小0.1%単位)

温度計補正3回目

3回目の補正の結果、温度計の最高温度と最低温度の差は0.12℃となりこれ以上の補正はできないため補正終了とした。(補正は最小0.1℃単位)
湿度については平均が温度計1 63.10%、温度計2 62.57%、温度計3 62.61%で温度計1だけ補正可能値以上の差があったので、中央値の温度計3に合わせて4回目の補正をすることにして、(前回補正値を合わせて)温度計1 -0.8%、温度計2 ±0%、温度計3 -0.5%で補正した。(補正は最小0.1%単位)

温度計補正4回目

湿度4回目の補正(湿度のみ)では平均が温度計1 64.72%、温度計2 64.76%、温度計3 64.85%で最高値と最低値の差が0.13%となったためこれで補正終了とした。